素早いブレークアウトは攻撃の起点となり守備の機会を減らします。しかし、攻撃を阻止するために相手が仕掛ける素早いプレッシャーを回避し、落ち着いてブレークアウトをするにはどうしたらよいのでしょうか？
パックをシンプルに前に！パックを離せ！このスタイルのプレーは、どんな犠牲を払っても勝つプロのホッケーの世界では効果的です。ただ、ユースレベルでは選手のスキルや創造性を伸ばすことの方が、勝利の記録を残すことよりもはるかに重要です。勝利の記録を残すことへの心理的なプレッシャーが保守的な思考となりそのままプレーに反映されます。結果的にスキルの未発達、乏しい創造性など、後の成長を阻害する要因となり得ると言われています。
11月13日（日）Sunday School は、D-Zoneのブレークアウト"Board chip"をコンセプトとし、Defending Zone（以下DZ）のプログラムを行いました。グループ戦術中心のトレーニングドリルを行い、最後に条件設定をしたフルアイスゲームを行いました。
1113-Drill
Players
[Duration]
Cycle5 / Week1
[Concept]
DZ / Offense
[Subject]
Defending Zone / Break out "Board chip"
[Drill] 1) AS-12U Loose puck pick up（Q-up, Edge fake ,Head up）
2) AS-12U Break out "Board chip " L/R
3) AS-12U 3-0 Break out and shot （Board chip）
4) Full Ice Game（Break out vs Forecheck 5on5）
今回はD-Zoneオフェンスのコンセプトはブレークアウトからの「ボードチップ」です。DZのブルーラインを効果的に複数で通過すること。それに加えて攻撃時における数的優位のためのトレーニングです。
まずはじめに、ブレークアウトの手順として必要な要素を考えます。チームプレー（またはシステム）と呼ばれるチームプレーを行うには、スケーティング、パックコントロール、パス＆レシーブなどの個人スキルがなければブレークアウトを実行することは出来ません。
”パニックポイントの低さ”すべてのトッププレーヤーは非常に低いパニックポイントを持っています。 「パニックポイントを改善するためにできる最大のことは、パックを手に入れる前に何が起こっているのかを認識することです。そうすれば、パックを手に入れて放り投げるよりも、パックを手に入れたときに自信が持てるようになります。
基礎スキルの手順パックまで素早く到達する（ピックアップの種類）
パックコントロール
パスの実行
1) AS-12U Loose puck pick up（Q-up, Edge fake ,Head up）
Option1：Quick up
パックを取ってから素早く前を向きパスを実行する。
Option2：Edge fake
背後からのプレッシャーに対してエスケープ（回避）して前を向きパスを実行する。
Option3：Head up
パックをピックアップ直前にバックスケーティングで体を内側に向けてパスを実行する。
このドリルでは以下の点がコーチングポイントとなります。
Coaching point
チェックショルダー
スケーティングの種類の使用（Quick up / Edge fake / Fore→Back SK）
パス（テープtoテープ）
動画：Edge fake
2) AS-12U Break out "Board chip " L/R
次に実践編として、プレーヤー3人が連動するブレークアウトドリルです。Drill1を応用しパックをピックまでの動きに加えて、2人のプレーヤーが連動します。この場合、それぞれのスキルに加えてタイミングとポジショニングがより重要になります。
ボード側のプレーヤーがパックをもらう位置を低めにすることでレシーブ後、相手DFとの距離を保ちやすくなります。相手DFが前に出た時に裏にできたスペースにプレーヤー3が動きボードチップのパックをピックアップします。守備が優れているチームにこそ有効的な攻撃のオプションになります。
Coaching point
プレーヤー１はDrill1の応用
プレーヤー２、低めにポジション（チェックショルダー）
プレーヤー３、裏にできたスペースに
ボードチップは「パス」
3) AS-12U 3-0 Break out and shot （Board chip）
ドリル1〜2を繋げてシュートまでのドリルです。ドリル2と違う点として、NZ〜AZへのブルーラインエントリーが入ることです。これは前回行ったドリルの応用です。
4) Full Ice Game
Goalies
[Drill]
1. Skating Drill
C cut forward & backward
C cut forward Butterfly & backward
2. Station Drill
W-up Stick saving
Basic Stick Saving
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