NHLサンノゼシャークスのコーチングスタッフとなり、その後も IMGホッケーアカデミー、サンノゼJrシャークス等でコーチおよびディレクターとして活躍し、その後、2007‐09年にはアジアリーグでチャイナシャークスの監督を務め、世界のホッケーを熟知するデレク・アイスラー(Derek Eisler)氏が登壇。
『世界のホッケーを知る奇才コーチが語る、ユースホッケー育成の哲学と実践 』 Coaching Seminar(9/9 13:00~)と題してセミナーを開催いたしました。
デレク・アイスラー(Derek Eisler)氏
NHL選手やNCAA D1などに多くの教え子を輩出しているだけでなく、アジアと北米双方のアイスホッケー事情を熟知する数少ないコーチであるデレク・アイスラー氏。
ユースホッケーの育成の哲学、日本のアイスホッケーに足りない要素、日本のホッケーの可能性など、約2時間にわたって語っていただきました。
ユースホッケー育成の哲学
「育成の哲学ではこの順序で取り組んでいくことが最も重要だ。」と語った。
コーチの価値と役割
上手な子供ばかり見て、教えてしまうことはないだろうか。時折、そのような傾向になることが多い。コーチの真の価値とは、今は未完成でも将来的に伸びるであろう子供に対してコーチングをすることが価値があると強調した。
続けて、ホッケー選手の良い習慣、スカウトの評価項目を詳細に渡って説明。「スキルなどのパフォーマンス評価だけはなく、意欲や姿勢、チームに対する振る舞い方も評価対象となる。」「コーチの役割とは、ホッケーを通じてスキルのみならず、取り組みの姿勢やチームに対する貢献なども伝え行動に促すことが必要だ。」と語った。
これからの日本、アジアのホッケーとは
「正しいプレーを問えるのは、高いレベルのホッケーを経験した元選手。」近年、韓国、中国のアイスホッケーはレベルアップしている。元、チャイナシャークスでプレーしていた選手たちが現在では多くのクラブチームでコーチとして指導の現場に立っている。「日本も同様、元プロの選手がもっとユースホッケーの現場に立つことが日本のホッケーの未来に繋がる。」と語り、セミナーを締めくくった。
最後まで質疑応答に丁寧に回答いただき、素晴らしいの内容をプレゼン頂いたデレク・アイスラー(Derek Eisler)氏には深く感謝を申し上げます。そして全国からお集まり頂いた参加者の皆さまにも感謝申し上げます。
デレク・アイスラー(Derek Eisler)
Why Leave Hockey Development
Hiroki Wakabayashi
同時通訳/AS Hockey School director
World Hockey Lab
Arizona Coyotes youth GK director
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